信仰と約束

 

アメリカ、フィラデルフィア出身のワナメイカー(1838-1922)は本屋の店員から出発し、一代にして成功
を成し遂げたクリスチャンです。アメリカの郵政省長官も努め、教育事業、衛生事業、社会事業にも投資し、
教会学校を設立し、YMCAを創設しました。
彼は“良いことをしたいという欲は、キリストの心を知ったからであり、献金し救済の奉仕をするのは、天国に送金す
るクリスチャンの絶対義務”であると述べました。
 彼が中国に視察に言った際、ある田舎の道で畑を耕している農夫を見ました。その農夫のすき鋤を見ると、左側は牛が、右側は 一人の若者が引っ張っているのです。このおかしな光景を見たワナメイカーは農夫に訊きました。
 「なぜ、人に牛と一緒に畑を耕させるのですか、あの若者にはあまりに過酷な仕事ではないですか。」
 すると農夫が答えました。「あの若者は私の息子です。息子はイエスを心から信じる教会学校の教師ですが、昨年、あそこに見える礼拝堂を建築したとき、牛一頭を売って礼拝堂の建築献金をし、自分が牛の代わりに畑を耕すと約束したんです。」
 十字架を背負い、ゴルゴダに向かって歩いて行かれた主のように、牛とともにくつわを引き、約束を実行していたのです。この話を聞いたワナメイカーは非常に感動し、その青年をアメリカに連れて行って神学を学ばせました。その人こそ、中国福音化の旗手となったソン・ムンサム牧師なのです。

            

                                   ―比較級から最上級へ/イ・ヒョング